Japanese
English
綜説
不整脈出現時における交感神経活動の評価法
Evaluation of the Sympathetic Nervous Activity in the Ongoing Arrhythmias
丸山 徹
1
,
浦江 明憲
2
,
加治 良一
1
,
仁保 喜之
1
Toru Maruyama
1
,
Akjnori Urae
2
,
Yoshikazu Kaji
1
,
Yoshiyuki Niho
1
1九州大学医学部第一内科
2(医)相生会臨床薬理センター
1First Department of Medicine, Kyushu University School of Medicine
2Center of Clinical Pharmacology, Medical Co. LTA
pp.571-576
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901494
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はじめに
交感神経活動が,発作性不整脈の出現や増悪に深く関与することは以前から知られている.ホルター心電図の進歩により心臓性突然死の心電図学的な過程を捉える機会も珍しくなくなったが,Lunaらは,157例の心臓性突然死のうち8割以上で心室頻拍から心室細動への移行が原因とした1).これらの致死的な心室性不整脈の発生前には多くの例で心拍数の増加を認めることより交感神経の緊張状態が一因である可能性がある.一方,不整脈発作の最中の交感神経活動の評価は方法論の制約から従来臨床的には困難であった.ここでは不整脈発作の最中の交感神経活動の評価法に関する最近の知見を概観し今後の方向性を探ってみたい.
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