今月の主題 内科疾患の予防戦略
循環器疾患の予防戦略
心房細動における塞栓症予防
矢坂 正弘
1
1国立病院機構九州医療センター脳血管センター脳血管・神経内科
pp.1180-1183
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105263
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ポイント
★非弁膜症性心房細動にワルファリン療法を行うと年間脳梗塞発症率が相対的に68%低下する.
★経口抗トロンビン薬のダビガトラン150mg1日2回投与はワルファリンと比較して脳卒中や全身塞栓症発症率を約35%低下させ,大出血発症率は同等である.
★ダビガトラン110mg1日2回投与はワルファリンと比較して,脳卒中や全身塞栓症発症率は同等,大出血発症率を20%低下させる.
★経口抗Xa薬としてリバロキサバン,アピキサバン,エドキサバン,およびダレキサバンが開発中である.
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