Japanese
English
Bedside Teaching
奇異呼吸
Paradoxical Breathing
海老原 覚
1
,
菊池 喜博
1
,
飛田 渉
1
Satoru Ebihara
1
,
Yoshihiro Kikuchi
1
,
Wataru Hida
1
1東北大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Tohoku University School of Medicine
pp.175-179
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901199
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はじめに
通常の換気運動に際して胸壁と腹壁の運動は協調しており,吸気時には両者ともにふくらみ,呼気時に縮まる.しかし,病的状態においては両者の運動は協調せず,胸壁と腹壁の動きが逆位相をとる場合があり,これを奇異呼吸と呼ぶ.奇異呼吸は呼吸器疾患患者の病態を理解するために大切な所見の一つであるが,その発生原因,病態生理は一様でない.
本稿では奇異呼吸時の呼吸筋とchest wallの呼吸生理学的な知見およびその臨床的意義について概説する.
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