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Bedside Teaching
経口PDE阻害薬の使い方
Clinical Use of Oral Phosphodiesterase Inhibitors
百村 伸一
1
Shinichi Momomura
1
1東京大学医学部第2内科
1Department of Internal Medicine II, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
pp.169-173
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901198
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はじめに
フォスフォジエステラーゼ(PDE)阻害薬は,臨床試験が始まってから15年以上が経過した.新しい強心薬の代表として非常に期待が持たれていたが,最近ではアンギオテンシン変換酵素阻害薬のほうが心不全治療薬の主役となった感がある.現在PDE阻害薬を急性心不全や慢性心不全の増悪に対して静脈内投与することのコンセンサスは得られているが,慢性心不全に対する経口PDE阻害薬の適応に関しては未だに一定の見解がない.
わが国ではフォスフォジエステラーゼ(PDE)阻害作用を有する経口心不全治療薬としてはvesnarinone(アーキンZ)およびpimobendan(アカルディ)の2剤が既に発売されているが,いずれもプラスαの作用をもっている.ここでは経口PDE阻害薬の主な臨床試験の結果(表1)を参考にしながら,その具体的な使用法について解説を試みる.
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