Japanese
English
特集 自律神経と心肺疾患—最新の知見
不整脈と自律神経—トリガーとしての自律神経
Autonomic Nervous System as a Trigger of Arrhythmias
加藤 貴雄
1
,
斎藤 寛和
1
Takao Katoh
1
,
Hirokazu Saitoh
1
1日本医科大学第1内科
1Department of Internal Medicine I, Nippon Medical School
pp.19-25
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901175
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はじめに
心臓の刺激伝導系に交感神経ならびに副交感神経(迷走神経)が細かく分布していることから,不整脈と自律神経の間に密接な関係があること,言い換えれば自律神経が不整脈の発生や持続に大きな影響を及ぼすであろうことは容易に想像できる.
本稿では,さまざまな臨床不整脈において自律神経がどのような役割を果たしているのか,自律神経の状態ないし機能をどのようにして把握するか,さらには自律神経の異常が不整脈発生のトリガーになるのかなどについて,臨床的意義を中心に著者らの成績を含めて解説する.
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