Japanese
English
特集 自律神経と心肺疾患—最新の知見
冠循環と自律神経
Autonomic Control of Coronary Circulation
丸山 幸夫
1
,
矢尾板 裕幸
1
Yukio Maruyama
1
,
Hiroyuki Yaoita
1
1福島県立医科大学第一内科
1Department of Internal Medicine I, Fukushima Medical College
pp.27-33
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901176
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はじめに
冠循環は代謝性(アデノシン,H+,K+,CO2,O2など心筋代謝関連物質による)の調節を大きく受けているが,自律神経によつても制御されていることはよく知られている.自律神経による調節は,主にアドレナリン作動性交感神経およびコリン作動性副交感神経によるものであるが,最近では非アドレナリン性非コリン性神経も,冠循環の制御に寄与していることが判明している1).
本稿では,冠循環の自律神経調節を正常時および病態時について述べる.後者については,特に虚血性心疾患を取り上げ自律神経とのかかわりにつき概説する.
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