発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005190854
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冠状動脈バイパス術(CABG)後の上室性不整脈の発生機序を検討するために,自律神経活動との関連性について検討した.待機的CABGを行い,24時間Holter心電図を記録できた症例を対象とした.心房性期外収縮の25例中,約3割の症例が副交感神経機能亢進状態で,約1割の症例が交感神経機能亢進状態で発症していたが,残り6割にははっきりした傾向は認められなかった.心房細動の4例に関しては,4例中3例が副交感神経機能亢進状態で発症し,1例は交感神経機能亢進状態で発症していた.CABG後の上室性不整脈の特徴は,副交感神経優位の状況で発症する頻度が高いことであると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005