Japanese
English
Bedside Teaching
胸腔鏡下手術
Thoracoscopic Surgery
河野 匡
1
,
古瀬 彰
1
Tadasu Kohno
1
,
Akira Furuse
1
1東京大学医学部胸部外科
1Department of Cardiothoracic Surgery, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
pp.993-997
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901131
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胸腔鏡は,今世紀初めに当初から結核に対する気胸療法のための癒着の処理を目的とした手術の手段として出現した1).しかし,手技の難しさ,術野の暗さなどから敬遠され,さらに抗結核剤の登場や標準的開胸手術の安全性が高まるにつれ,胸腔鏡手術は一部に診断的手技として残るのみとなっていた.
1980年代になると光学系や周辺機器の発展により,明るい術野が得られるようになった.また,ビデオ,モニターシステムの開発により,良好な画像がモニター画面に出せるようになったため,複数の術者で手術を行うことができるようになった.この頃になると腹腔鏡下の胆嚢摘出術が流行し始め,それにつられるようにして高度な胸腔鏡下の手術が行われるようになった2).
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