巻頭言
Impact factorとCitation index
日和田 邦男
1
1愛媛大学医学部第2内科
pp.707
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900707
- 有料閲覧
- 文献概要
最近,私が属している学会の機関誌や「呼吸と循環」のような所謂学術商業雑誌の編集後記などを拝見していると,impact factorとかcitation indexというキーワードがよく目につく.日本で発行している英文の学会誌などの編集責任者にとっては,いかにしてimpact factorを0.1でも上げるか,そのためにはどうしたらよいかと頭を悩ましている問題の一つだからであろう.また,このようなキーワードが日本でも広く研究者の間に認識されるようになったからでもある.
impact factorの高い雑誌は,誰がみても間違いなくよい雑誌である.循環器病の分野でいえば,1位がCirculation(現在のimpact factorは8.7)であり,呼吸器病の分野でいえば1位がAmerican Review of Respiratory Disease(impact factorは4.8)である.もう少し狭い領域をみると,例えば,私が専門とする高血圧の分野の1位はHypertension(impact factorは4.0)である.因みに,日本循環器学会の機関誌であるJapanese Circulation Journalのimpact factorはわずか0.32である.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.