交見室
「腎移植臨床研究会」の魅力/学術雑誌のimpact factor
朴 勺
1
1滋賀医科大学
pp.446-447
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901227
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第27回腎移植臨床研究会がさる1月27日から3日間,長崎大学泌尿器科の斉藤 泰教授が世話人で,佐世保市のハウステンボスで開かれました。私が本研究会(1990年までは腎移植臨床検討会と称していました)に最初に参加したのは,1983年の第16回腎移植臨床検討会でした。ちょうど滋賀医科大学で第1例目の生体腎移植を経験したあとでした。中京病院の大島伸一先生や京都府立医科大学の外科の先生方に,「本音で語る会であり,ためになるからとにかく来なさい」と誘われて参加しました。日本移植学会とは異なり,腎移植の臨床に的を絞って討論する会であり,研究会で得た知見はすぐに役に立つといった実践的な内容でした。真剣に討論がなされましたが.腎移植の経験の浅い私であっても気軽に質問できる雰囲気もあり.とにかく腎移植という旗のもとに集まった熱い集団であるという実感をもったことを覚えています。以来,毎年冬に開かれる本会を楽しみにしてきました。
今回の腎移植研究会の参加者は医師(泌尿器科医,外科医,内科医,小児科医,整形外科医,精神科医など)が約450名,コメディカル(看護婦,コーディネーター,臨床工学技士など)が約300名とのことでした。このように,参加者がバラエティに富むことも本研究会の一つの特徴で,普段あまり接する機会のない分野の会員とも意見を交換することができます。
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