Japanese
English
Bedside Teaching
肺癌と腫瘍マーカー検査の組み合わせ
Tumor Marker in Lung Cancer
四十坊 典晴
1
,
阿部 庄作
1
Noriharu Shijubo
1
,
Shosaku Abe
1
1札幌医科大学第三内科
1Department of Internal Medicine (Section 3), Sapporo Medical University School of Medicine
pp.551-555
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900680
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はじめに
担癌患者の血中において癌特異的に上昇する物質はいままで報告されていないが,比較的特異的に上昇する物質が腫瘍マーカーとして報告され,臨床において応用されている.腫瘍マーカーの意義には癌の存在診断上の有用性の他に,癌の進行度の推定,治療効果の判定,再発の予知などが挙げられ,腫瘍マーカーはいずれも病期の進行とともに上昇する傾向があり,monitoringの指標として有用である.
本稿ではまず臨床上広く用いられている腫瘍マーカーであるCEA,SLX,CA 19-9,CA 125,NSE,SCCなどに関し解説する.さらに,肺癌における腫瘍マーカーの特殊な応用として気管支肺胞洗浄液および胸水における測定の有用性に関しても言及する.
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