今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション
癌治療のためのオリエンテーション
腫瘍マーカーの使い方
杉野 成
1
,
近藤 元治
1
1京都府立医科大学・第1内科
pp.226-228
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222311
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今日,癌の存在診断・治療効果の判定・経過観察にはX線,シンチグラム,超音波,CT,内視鏡および生検などの手段による画像診断・解析法と血液その他の体液を用いる免疫生化学的検査法などがある.
前者は形態学的変化を,後者は機能的変化を表現するもので,診療上表裏一体を成していることは論を俟たない.主として後者に属する腫瘍マーカーに関する研究は,急速に進展する癌の生化学的,分子生物学的研究と重複する形で,臨床医学の場においても重要視,拡大されてきた.
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