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解説
MRI心筋タギング法による正常心筋の壁運動の定量化
Quantitative Analysis of Normal Human Heart Motions using MRI Tagging (SPAMM)
今井 均
1
Hitoshi Imai
1
,
Leon Axel
2
1千葉大学医学部第3内科
2米国ペンシルベニア大学
1Department of Internal Medicine Ⅲ, School of Medicine, University of Chiba
pp.541-549
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900679
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従来より心筋壁運動は多くの方法により観察されてきた.血管造影法や心シンチプール法は心内膜の表面の運動を示し,超音波断層法やX線CT,および従来のMRI法は心筋の断層面の壁の厚みや運動を示すことができる.しかし,これらの方法ではいずれも個々の心筋の運動を表わすことはできない.また,動物の心筋や稀に人の心筋に金属およびクリスタルを埋め込み1,2),X線や超音波断層法で観察する方法もあるが,これらの臨床応用は困難である.近年,MRIを使って心筋に線状の標識(タギング)をつけた後,心周期とともに撮像すると標識された個々の心筋の運動を観察することができるようになった.心筋タギング法は撮像に死角がなく,血液や心筋壁運動を定量的に評価できるため,新しい診断法として期待されている3〜9).
心筋タギング法には,Presatulation pulse法3,7,9),Axel4,5)によるSPAMM(spatial modulation of magnetization)法,Striped Tags法8)がある.
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