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Bedside Teaching
MRIによる心筋組織診断
Assessment of Myocardial Tissue Characterization with Magnetic Resonance Imaging
本康 宗信
1
Munenobu Motoyasu
1
1本康医院
1Motoyasu Clinic, Hamamatsu
pp.527-531
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100210
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はじめに
心臓MRIの特長は,単に形態診断だけでなく,心機能,心筋灌流,心筋バイアビリティなどの機能的情報を極めて非侵襲的に得られることにある.また,収縮能,拡張能,虚血範囲,生存心筋,冠動脈狭窄などを様々なシーケンスを用いて包括的に評価することができる.心筋の組織診断を行う有用な方法として遅延造影MRIがある.遅延造影MRIを用いた心筋梗塞診断は,部位診断だけでなく,心筋バイアビリティの検出にも有用である.心筋症においても,変性心筋が高信号で表され,障害心筋の範囲や心機能に与える影響などが検討されている.
MRIは,多くの施設で使用されているが,心臓領域での利用は必ずしも多いとはいえない.これは,機械の煩雑さや施行時間に一因があるかもしれないが,心臓MRIの有用性が広く知られていない可能性もある.本稿では,遅延造影MRIを中心に,汎用機で十分可能な範囲で診断,利用できる心筋の組織診断について述べる.
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