Japanese
English
特集 循環器画像診断・最近の進歩
DSAによる循環器画像診断
Cardiac Imaging by Digital Subtraction Angiography (DSA)
濱田 星紀
1
,
小塚 隆弘
2
Seiki Hamada
1
,
Takahiro Kozuka
2
1国立循環器病センター放射線診療部
2大阪大学医学部放射線科
1Department of Radiology, National Cardiovascular Center
2Department of Radiology, Osaka University Medical School
pp.1085-1092
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900372
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
1980年に発表されたDigital Subtraction Angio-graphy(DSA)はコントラスト分解能が良く,低濃度造影剤によっても血管や心内腔を画像化できる特徴を有していることで,その非侵襲性が期待された1).
DSAの開発と同じくして耐圧性の高いポリアミドと抗血栓性のよいポリウレタンを二層構造にした高流量型カテーテルが開発され,4〜5Fという細いカテーテルでありながら適度のトルク伝達性と縦方向の硬度を持ち,最大許容流量は従来の6〜8Fのカテーテルに匹敵する.細く抗血栓性に優れたカテーテルの開発により従来禁忌とされていた上腕動脈からの経皮的カテーテル法も安全に施行可能となり血管造影の侵襲性を著しく軽減できるようになった2).
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.