Japanese
English
装置と方法
光ファイバーカテーテルによる色素希釈曲線検出装置の開発
Developement of the intra-vascular dyedilution detector using optical fiber catheter
大井田 史継
1
,
小川 研一
1
,
塚田 錦治
1
,
長尾 伊知朗
1
,
谷田貝 茂雄
1
,
吉村 正治
1
,
朝比奈 芳夫
2
,
中橋 義尚
2
,
白川 修
2
Akitsugu Oida
1
,
Kenichi Ogawa
1
,
Kinji Tsukada
1
,
Ichiroh Nagao
1
,
Shigeo Yatagai
1
,
Masaharu Yoshimura
1
,
Yoshio Asahina
2
,
Yoshinao Nakahashi
2
,
Osamu Shirakawa
2
1獨協医科大学第一内科
2フクダ電子(株)
1The 1st Department of Internal Medicine Dokkyo University School of Medicine
2Fukuda Denshi Company Limited
pp.229-235
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900109
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心不全の病態を左心不全と右心不全に分ける考え方がある。この際,各々の心室に血液還流処理障害が起こり,血液量の分布が体・肺間でシフトすることになる。この動態を評価するには肺血管内血液量と体血管内血液量の定量的計測が経時的に必要になる。この目的において著者らは,肺動脈主幹部におけるCont rast-Echo法と,体循環に対してのEar-Piece法を組み合わせ,経時的に変化する肺-体間血液量シフトを間接的に検出する方法を開発し,その結果を報告してきた1)。しかし肺動脈を描出できる良好なEcho-Windowを確保できる確率は60%程度であり,Ear-Piece法の手技的再現性にも問題があることなどから全症例に的確な評価を加えるに至らなかった。またCuvett法では,経時的にくり返し肺働脈と大動脈で希釈曲線を得るのが実際上困難であり,また多量の血液吸引を要するなどモニターリングとしては不適である。そこで著者らはかかる欠点を除く手段として,希釈法指示薬である色素濃度を反映して,変化する反射光量を血管内で検出し得るグラスファイバーカテーテルを使用した装置を考案開発した。本報告では,この開発の概要と動物実験による本装置の試用結果について述べる。
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