技術解説
色素希釈法
赤塚 宣治
1
1東大第1内科
pp.1393-1400
発行日 1972年11月15日
Published Date 1972/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907844
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年循環器疾患のみに限らず,循環動態の変化を適確に把握し,病的状態の改善に,その情報を応用していこうとする努力がなされている.循環動態の把握には,一般に,心電図,各種動静脈圧,ガス分析,循環,心拍出量,各種循環量(循環血液量,循環血漿量など)などの記録,測定が行なわれる.ここで概説する色素希釈法は,このうちの主として心孤出重測足を目的とするものである.色素希釈法は,広く指示薬希釈法と呼ばれるものの一部であり,色素を指示薬にしたものを意味している.色素以外の指示薬としては,アイソトープ,熱,アスコルビン酸などが用いられる.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.