Japanese
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Bedside Teaching
冠動脈ステント植え込みの適応と選択
Indications for Intracoronary Stent Implantation
齋藤 滋
1
Shigeru Saito
1
1湘南鎌倉総合病院循環器科
pp.369-374
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900028
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はじめに
1997年はGruentzigが最初に第1例日の経皮的冠動脈形成術(PTCA)を行ってから,ちょうど20年が経過したことになる.今や,PTCAの虚血性心疾患に対する有効性は次々と証明され,最近では3枝病変に対しても冠動脈バイパス手術に劣らない臨床成績を挙げられることが大規模比較試験の結果からも明らかとなっている1,2).さらに,この20年の問に,最初のバルーンによるPTCA(POBA=Plain Old Balloon Angioplasty)のみならず,各種の新しい器具(ニュー・ディバイス;new devices)による治療法が出現してきた.特に,冠動脈内ステントの出現はPOBAによるPTCAのいろいろな限界を乗り越える役目を果たし,今日のPTCAは冠動脈内ステント植え込み術を抜きには語れず,また実際の治療も行えないほどになってきた.
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