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特集 アレルギー疾患モデルからの最新知見
気管支喘息におけるプロトン感知性G蛋白共役型受容体OGR1ファミリーの役割
The Role of Proton Sensing OGR1-family GPCRs in Bronchial Asthma
齋藤(青木) 悠
1
,
岡島 史和
1
Haruka Saito-Aoki
1
,
Fumikazu Okajima
1
1群馬大学生体調節研究所シグナル伝達分野
1Laboratory of Signal Transduction, Institute for Molecular and Cellular Regulation, Gunma University
pp.915-920
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205796
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微小な酸性環境は咳嗽,気道収縮,気道過敏性,肺における炎症細胞浸潤や粘液産生などあらゆる現象で認められる.ovarian cancer G protein-coupled receptor 1(OGR1)ファミリーはプロトンを感知するユニークな受容体群である.これらの受容体ファミリーは気道平滑筋,気道上皮細胞などの気道構築細胞のほか,好酸球や樹状細胞などの免疫性細胞にも発現していることがわかった.これら受容体は気管支喘息を含む様々な疾患の病態に関わっていることがわかってきている.本稿では気道炎症,気管支喘息における気道過敏性,呼吸器疾患におけるOGR1ファミリーの役割について述べたい.
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