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特集 急性心筋炎をめぐる最近の話題
急性心筋炎に対する免疫抑制療法
Immunosuppressive Therapy for Myocarditis
塚本 泰正
1
Yasumasa Tsukamoto
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
1Department of Cardiovascular Medicine, Osaka University Graduate School of Medicine
pp.225-232
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205658
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はじめに
心筋炎は心筋の炎症性疾患であるが,その臨床像は無症状から心原性ショックに陥り致命的な経過をたどるものまで幅広い病像を示す.心筋炎では炎症に起因する心筋細胞壊死や心筋細胞機能障害が起こり,壁運動低下や不整脈などによる心機能低下を来す.治療として薬剤やペースメーカー,補助循環装置などによる血行動態の維持を行うとともに,発症機序に免疫反応が関与するような一部の心筋炎では免疫抑制療法が有効であることもある.本稿では,心筋炎に対する免疫抑制療法につき,概説する.
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