疾患と検査値の推移
急性心筋炎
林 大知
1
,
村井 大輔
1
,
山田 聡
1
1北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学
pp.218-224
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206371
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Point
●発症から数時間の経過で急速に血行動態の破綻をきたし,致死的な経過をとる心筋炎を劇症型心筋炎と呼ぶ.
●巨細胞性心筋炎や好酸球性心筋炎に対して,免疫抑制療法が著効することがある.このため,心内膜心筋生検により迅速かつ正確に診断を確定し,早期に治療を開始することが重要である.
●心筋トロポニンは,迅速診断および劇症化の予測に有用である.
●血液生化学検査,心電図,心エコー図の所見は数時間ごとに変化しうるので,経過を観察することが重要である.
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