Japanese
English
装置と方法
パーソナルコンピューターの夜間動脈血酸素飽和度解析への応用
An application of personal computer for analysis of oxygen desaturation during sleep
中野 剛
1
,
鈴木 章彦
1
,
西村 正治
1
,
宮本 顕二
1
,
岸 不尽弥
1
,
川上 義和
1
Tsuyoshi Nakano
1
,
Akihiko Suzuki
1
,
Masaharu Nishimura
1
,
Kenzi Miyamoto
1
,
Fujiya Kishi
1
,
Yoshikazu Kawakami
1
1北海道大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Hokkaido University School of Medicine
pp.873-877
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205525
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夜間に動脈血酸素飽和度(以下SaO2)をモニターすることは,睡眠無呼吸症候群のみならず,慢性閉塞性肺疾患,間質性肺疾患,肺結核後遺症患者などにおいて夜間酸素療法の適応を決定するうえで重要である。
従来,夜間動脈血酸素飽和度の低下の指標としては,最も低下したときのSaO21,4),2分30秒ごとのSaO2を平均してmean SaO2とし覚醒時のSaO2,との差をΔSaO2とする方法5),覚醒時のSaO2より3%あるいは4%低下していた時間の総和をTotal desaturation timeとする方法6〜8),SaO2の分布のヒストグラムをつくる方法9),30秒ごとに最高値と最低値の平均を求めそれから全体の平均値を求める方法10)などがある。従来,これらを手計算で行っていたが多大な労力と時間を要する。そこで,パーソナルコンピューターを用いSaO2の分析を容易にすることを試みるとともに,従来の手計算で求めた結果と比較し精度に関しても検討した。さらに無呼吸+浅呼吸をレスピトレース,サーミスターを用いないで,SaO2の経時変化を分析するだけで検出できないかどうか検討した。
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