Japanese
English
装置と方法
心拍数を利用した無酸素性作業閾値(AT)の決定法
Determination of anaerobi thresho1d by hear rate recording
川上 泰雄
1
,
山本 義春
1
,
杢子 耕一
2
,
中村 好男
3
,
武藤 芳照
1
,
宮下 充正
1
Yasuo Kawakami
1
,
Yoshiharu Yamamoto
1
,
Kouichi Mokushi
2
,
Yoshio Nakamura
3
,
Yoshiteru Mutoh
1
,
Mitsumasa Miyashita
1
1東京大学教育学部体育学研究室
2名古屋大学総合保健休育科学センター
3早稲田大学情報科学研究教育センター
1Laboratory for Exercise Physiology, Biomechanics and Sports Sciences, Faculty of Education, University of Tokyo
2The Research Center of Health, Physical Fitness, Nagoya University
3Centre for Informatics, Waseda University
pp.179-183
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205423
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無酸素性作業閾値(Anaerobic Threshold,以下AT)とは,運動強度を次第に上げていったとき,血中乳酸濃度が急激に上昇し始める点のことであり1),運動中の筋肉における無酸素的な代謝の産物である乳酸の産生とその除去のバランスが大きく崩れ始める状態を反映しているといわれている1,2)。近年,持久能力の指標としてのATの重要性を示唆する研究が多くみられる1,3,4)。
1982年,Conconiら5)は直線的な運動強度の増加に対する心拍数増加の直線性が崩れる点が存在し,その点と血中乳酸の測定から求めたATとの相関が非常に高いことを示し,心拍数だけを記録することによってその人のATを決定することができると報告した。
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