Japanese
English
Bedside Teaching
CVPによる循環機能の評価
The clinical evaluation of the central venous pressure
斎藤 宣彦
1
,
磯貝 行秀
2
Nobuhiko Saito
1
,
Yukihide Isogai
2
1聖マリアンナ医科大学第3内科
2東京慈恵会医科大学第3内科
1The Third Department of Internal Medicine, St.Marianna University School of Medicine
2The Third Department of Internal Medicine, The Jikei University School of Medicine
pp.1253-1257
発行日 1987年12月15日
Published Date 1987/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205162
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中心静脈圧(central venous pressure,CVP)測定は,日常診療の中で,ごく一般的に行われている循環器系のモニタリングのひとつである。しかしながら,ベッドサイドでの中心静脈圧測定の状況をみていると,純粋に圧測定のみを目的として,中心静脈内にカテーテルを挿入するというケースは,むしろ少ない。輸液のルートとして径の大きな静脈を確保する必要性から,中心静脈にカテーテルを挿入し,ついでに補液量が過量にならないようにするたあに中心静脈圧もみていく,という副次的動機による中心静脈圧測定が多いのである。
はたして,中心静脈圧測定は過最補液を予知するための指標としてだけの応用範囲しかないのだろうか。本稿では,中心静脈圧測定の意義と問題点について整理し,その有用性について再考していく。
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