Japanese
English
装置と方法
レーザードップラー微小循環血流測定法の消化器領域への応用
Measurements of microcirculatory blood flow in digestive organs by lsaer Doppler flowmetry
柳橋 健
1
,
今村 正之
1
,
戸部 隆吉
1
Ken Yanagibashi
1
,
Masayuki Imamura
1
,
Takayoshi Tobe
1
1京都大学医学部第一外科
1The 1st Department of Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.741-747
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204896
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レーザードップラー流速測定法の微小循環血流測定への応用は1975年のSternによる皮膚血流測定1)にはじまるが,以来,光ファイバーを用いた装置の試作改良,理論的実験的検討が加えられるとともに,皮膚血流はもとより消化器各臓器,腎,精巣,脳,神経,筋,骨,内耳,鼻および口腔粘膜とさまざまな臓器での測定が試みられてきた2,3)。
本法は簡便で無侵襲的,即時応答性,連続的測定法であり,高い空間的および時間的分解能を有するといった多くの利点をもつが,いまだ血流量の絶対値(ml/min/g)を求めうるものではない。しかし理論的技術的発展や,他の血流測定法との較正実験が重ねられ定量的測定法へと近づきつつある。
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