連載 OBSTETRIC NEWS
カラードップラーによる羊水量測定
武久 徹
1
1武久産婦人科医院
pp.905
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904689
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羊水量測定が妊娠および分娩管理にルチーンに採用されるようになってから約15年が経過している.普及に伴ってほかに異常がない場合の羊水過少症の取り扱い,羊水指数(AFI)を採用した場合のカットオフは5cmで適切か,AFIによって診断した羊水過少症は真に分娩前および分娩中の胎児および妊娠予後不良と関連があるのかなどの幾つかの問題が発生している.AFIは臍帯および胎児小部分を含まない羊水ポケットの総和によって計算される.したがって,臍帯が描出されるカラードップラーを使用すると計測値の正確度はグレイスケールの超音波を採用し計測した値よりも信頼度は高そうである.
Bukowskiら(テキサス大学ガルベストン校)は,カラードップラー(CD)を使って計測したAFIによる羊水過少症は,グレイスケール(GS)の超音波によって計測したAFIによる羊水過少症と同様に扱ってよいのかどうかを検討した.
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