Japanese
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綜説
抗不整脈薬と他の薬剤との相互作用
The interaction of antiarrhythmic drug with other drugs
山口 巖
1
Iwao Yamaguchi
1
1筑波大学臨床医学系内科
1Department of Internal Medicine, The University of Tsukuba, School of Medicine
pp.956-969
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204719
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抗不整脈治療を必要とする患者の心臓血管系の病態は広範囲であり,抗不整脈薬のみならず,その他の薬剤が併用投与される機会が多い。複数の薬剤の併用投与による相互作用には,各々の単独投与におけるより薬効が優れ,中毒症状や副作用が消失あるいは減少し,安全性が増加する臨床的に有利なものと,逆に,治療効果が減少し,単独投与では認められなかった中毒症状や副作用が新たに発現する不利なものとに分類される。
不整脈の中にはある特定の抗不整脈薬によって特異的に抑制されるものがあり,われわれは不利な相互作用を予知しながら併用投与を開始あるいは継続しなければならないことがある。したがって相互作用発現のメカニズムや投与量を充分理解しておく必要がある。
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