Japanese
English
特集 肺血管壁透過性をめぐって
壁損傷発現機序
Pulmonary vascular injury induced by air embolization
大久田 和弘
1
,
新田 澄郎
1
Kazuhiro Ohkuda
1
,
Sumio Nitta
1
1東北大学抗酸菌病研究所外科学部門
1Department of Surgery, The Research Institute for Chest Disease and Cancer, Tohoku University
pp.627-631
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204668
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近年,肺間質液の組成と量を反映する肺リンパの継続的採取法の開発普及にともない,肺血管床における水および蛋白透過性の変化に関する知見が集積されている1〜3)。しかし最もよく用いられる羊肺リンパ瘻標本であっても,得られた結果に各種の制限または仮定を置かねば,生体内での変化について言及し得ない4,5)。今回羊肺リンパ瘻標本を用い,持続的空気泡塞栓実験を例にとり,肺リンパ動態,肺血行動態およびその他の症状より,出現する変化の時間経過を明瞭にすることを目的とした。
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