Japanese
English
特集 肺血管壁透過性をめぐって
肺葉灌流実験—肺水腫モデル
Perfusion of the isolated lung lobe
中原 数也
1
,
藤本 祐三郎
1
,
南城 悟
1
,
川島 康生
1
Kazuya Nakahara
1
,
Yuzaburo Fujimoto
1
,
Satoru Nanjo
1
,
Yasunaru Kawashima
1
1大阪大学医学部第一外科
1First Department of Surgery, Osaka University Medical School
pp.621-625
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204667
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
摘出肺をポンプを用いて灌流する実験(isolated perfu—sed lung)は肺循環動態と,肺における体液バランスを把握するための単純なモデルとして用いられてきた。その結果,重要な知見が得られたが,同時にこの実験法の限界も指摘された1)。一方,固有肺葉を胸腔内で,in situに灌流する実験(isolated in situ perfused lung)モデルは長時間の使用に耐えうる有用な方法であることがわかってきた2)。
我々は,これら実験モデルを用いて肺における体液バランスと,肺毛細血管の膜透過性に関する実験を行ってきた。その経験に基づいて,これらの方法によって得られた知見を文献的に考察した。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.