Japanese
English
特集 非侵襲的陽圧換気法(NPPV)の汎用性をめぐって
肺水腫
The Effect of Nasal Continuous Positive Airway Pressure in Patients with Lung Edema
竹田 晋浩
1
Shinhiro Takeda
1
1小山市民病院麻酔科
1Department of Anesthesiology, Oyama City Hospital
pp.49-53
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902027
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はじめに
今日,noninvasive positive pressure ventila—tionは慢性呼吸不全患者の在宅医療から集中治療室での急性呼吸不全患者に対する使用まで,非常に幅広く行われている治療方法である.特に急性呼吸不全の患者に対し,従来の気管内挿管による人工呼吸は気道裂傷,出血などいろいろな合併症を引き起こすことがあり,また気管内挿管の施行,人工呼吸の維持を行うためには麻酔薬や筋弛緩剤など循環器系に影響を与える薬剤の使用が必要となる.それに対しマスクによるcontinuouspositive airway pressure(マスクCPAP)を含めたnoninvasive positive pressure ventilationは呼吸不全を呈する肺水腫患者に対し,治療効果を発揮している.様々な病態が肺水腫を引き起こす原因となるが,そのなかでも心原性肺水腫による呼吸不全は最も頻度が高く,かつ重症になりやすい病態である.そこで今回は心原性肺水腫を中心とした肺水腫による呼吸不全に対するマスクCPAPの効果について述べる.
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