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特集 循環をめぐる論争
老人の収縮期高血圧は治療すべきか
Should systolic hypertension in the elderly be treated ?
小澤 利男
1
Toshio Ozawa
1
1高知医科大学老年病学
1Department of Medicine and Geriatrics, Kochi Medical School
pp.263-266
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204611
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比較的元気に日常生活をおくっている75歳の男がいるとする。この人の血圧値が,常時収縮期血圧は170〜180mmHg,拡張期血圧が90〜100mmHgであった場合,降圧薬を投与して血圧を下げるべきだろうか。
当然下げるべきだとする医師が割合多いのではないかと思う。しかし,これに反対する医師が少なくないことも事実である。特に老人人口の多い欧州などには,こうした考えをもつ人がかなりみられる。また,最近では高齢者の全麻による手術が頻繁に行なわれるようになり,術前の高血圧の管理を依頼される機会が多くなった。その場合の処置についても,医師によってかなり意見の違いがあるのではないだろうか。
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