装置と方法
Capacitance pneumograph
長尾 光修
1
,
平岡 仁志
1
Koshu Nagao
1
,
Hitoshi Hiraoka
1
1獨協医科大学越谷病院呼吸器内科
1Division of Respiratory Med., Koshigaya Hospital Dokkyo University School of Medicine
pp.1265-1269
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204564
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吸気あるいは呼気を直接測定しない間接的な換気量測定方法としてはimpedance pneumograph1),pneumomag—net meter2)などが実用に供されている。これらの間接的換気量測定方法が多少なりともその精度を犠牲として尚その有用性を認められる背景には,近年とくに注目されているsleep apneaの診断や,慢性呼吸不全患者の長時間換気モニターとして,その非侵襲性が重要視されていることも一因と考えられる。
—般に生体の体表面に配置した電極間に外部から電流を印加して,電極間のimpedance変化を検出して生体からの情報を得る方法をimpedance法と呼ぶ。ここに紹介するcapacitance pneumographは,,impedance pneu—mographが電極を体表面に密着させるのに反して,電極を非接触性に使用して体表面と電極間の静電容量変化を測定する装置であり,生体の内部変化にはほとんど影響されないとされている3)。
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