特集 カテコールアミン
カテコールアミンの心・冠血管反応性におけるアデノシンの意義
田中 敏子
1
,
福本 晃雄
1
,
越智 統也
2
,
黒岩 昭夫
2
1産業医科大学医療技術短期大学臨床生理
2産業医科大学第2内科
pp.1115-1118
発行日 1984年11月15日
Published Date 1984/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204538
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カテコールアミンに対する心筋および冠動脈の反応に関しては,従来より多くの報告がある。その多くで両者は別々に論じられているが,両者の相互作用は無視できない。交感神経β受容体刺激によって、心筋収縮力の増加(β1刺激効果)と冠拡張作用(いわゆるβ2刺激効果1))がみられるが,前者によって生じた血管外抵抗の変化や代謝産物産生促進が冠血管反応に影響することが考えられる。
そこで我々は摘出心の定流灌流下でのカテコールアミンの効果,特にβ作用の冠血管に対する効果を心筋を考慮して検討した。
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