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特集 肺循環
肺血管インピーダンス—モデルの作成及び生体での解析結果について
Pulmonary vascular impedance
羽根田 隆
1
,
石出 信正
,
高木 壮彦
,
古山 元之
Takashi Haneda
1
,
Nobumasa Ishide
,
Takehiko Takagi
,
Motoyuki Furuyama
1東北大学第一内科
1The First Dept. of Internal Medicine, Tohoku University, School of Medicine
pp.897-906
発行日 1984年9月15日
Published Date 1984/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204507
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肺血管病変を血行動態的に把握する際,最も広く用いられる指標は肺血管抵抗である。これは平均圧を平均流量で除した値であり,肺血流が定常流であると仮定して算出される。しかしながら,いうまでもなく肺動脈血流は拍動流であり,肺血管の病変をより詳細に把握し右室が血液を拍出する際の負荷をより正しく知るためには,「拍動流に対する抵抗」であるインピーダンスを考慮に入れなければならない。血正管インピーダンス解析の試みは従来から諸家により行われているが,これら試みの多くは大動脈に対するものであり,肺血管インピーダンスに関する情報は少ない。本稿では教室で作成した血管インピーダンスモデルを基盤に,インピーダンス解析の基本的な考え方に触れ,次いで生体から得られる情報の意義について述べる。
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