Japanese
English
装置と方法
血管運動の新しい計測法—血管運動図(Angiomoveogram)について
Measurement of vascular movement based on newly developed Angiomoveogram
田村 康二
1
,
筒井 牧子
2
,
斉藤 義明
3
Koji Tamura
1
,
Makiko Tsutsui
2
,
Yoshiaki Saito
3
1山梨医大第二内科
2信楽園病院
3新潟大学工学部情報工学科
1Dept. of Internal Medicine, Yamanashi Medical University
2Shigaraki-en Hospital
3Dept. of Technology, Niigata University
pp.583-590
発行日 1984年6月15日
Published Date 1984/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204460
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人の体の末梢の動脈や静脈の拍動状態を知れば,体のその各々の末梢部位での循環動態を知ることができる。また,更にはその動態から心機能をも合わせて推測できるという意味から,臨床上必要なことである1〜8)。その必要性を満たすため特に非観血的な種々の方法が開発され,臨床上これまで応用されてきている。例えば,dop—pler(pulse echo) ultrasonic method, volume impedance,pneumo—(mercury-starin gauze) plethysmography, ra—dionuclides technique1〜8),computed tornography9)などである。しかしながら,これらいずれの方法にも未だ解決されるべき問題がある。
そこで,この研究の目的は次の2点にある。まず,与えた電磁界内での生体の末梢血管の拍動を発振器の周波数変化として計測するという原理を利用して,新しく末梢血管の動態を記録する装置を我々は独自に開発した10〜12。その名称を血管運動図(Angiomoveogram,略してAMGとする)と名づけた。次に,この新しい装置を使って,臨床的に末梢血管の動態についてこれまで行った検討をまとめて述べる。そこで,本法に対する理解と関心とが増せば,更に本法が発展できると期待している。
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