Japanese
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特集 左室機能の画像診断
左室造影法と対比してのEchocardiographyによる左室機能評価について
Evaluation of left ventricular function by echocardiogram compared with left ventriculogram
田村 康二
1
Koji Tamura
1
1山梨医科大学第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Yamanashi Medical College
pp.247-254
発行日 1982年3月15日
Published Date 1982/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203940
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左室機能の評価には左心カテーテル法並びに左室造影法による成績が何といっても重要である。しかしながら本法を施行するには人の左室内に心臓カテーテルを挿入しかつ造影剤を注入することが必要であり,本法は侵襲的な方法である。被験者にとって本法は苦痛であり,重篤な副作用すら生じうるのである。従って臨床的には非侵襲的により容易にかつより安全に患者に施行できる方法の開発が望まれている1,2)。
心エコー図はこの要求に答えるべく発展してきている非侵襲的方法の1つである3〜5)。本論文では左室機能の評価に当り,左室造影法と対比して心エコー図の臨床的意義(利点)並びに限界(欠点)についてこれまでに得た筆者らの成績に文献的考察を加えて述べる事にする。
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