Japanese
English
解説
側彎症手術後の呼吸機能
Pulmonary function after scoliosis surgery
熊野 潔
1
Kiyoshi Kumano
1
1関東労災病院整形外科・スポーツ整形外科
1Dept. of Orthopedic Surgery, Kanto Rosai Hospital
pp.557-562
発行日 1984年6月15日
Published Date 1984/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204455
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Scoliosis(側彎症)はギリシア語の彎曲に由来している如く,Hippocratesの時代より知られている疾患である。この脊柱変形に伴う身体的醜悪を矯正すべく古来様様な治療が試みられてきたが,ごく最近まで1つとして成功したものはなかったと云って過言ではない。整形外科的な難病の1つである。1962年にPaul Harrington1)が新しいspinal instrumentationによる矯正法を発表して以来,手術によって永続的な矯正効果が可能となり,脊柱変形の矯正による呼吸機能障害への良好な効果も期待されるようになった。
まず,現在どのような手術法が行われているのかを紹介してから,手術前後の呼吸機能の比較検討を自験例を中心に行い,文献的な考察を加えたい。
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