Japanese
English
解説
人工弁の形状と材料
Structure of Prosthetic Valve and its Material
松本 博志
1
Hiroshi Matsumoto
1
1東京大学医学部胸部外科
1Dept. of Thoracic Surgery, Faculty of Med., Univ. of Tokyo
pp.853-860
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204279
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人工弁の形状としては今日臨床的に使用されているもののすべてが早い時期に着眼され検討されているが,心臓の弁と形態上類似したbileaflet弁や,機能を考えたball弁,disc弁などの機械弁と生物組織を利用した生体弁とに大別される。現在では高分子化学,金属材料学の進歩発展と精密加工技術の確立をもとに,臨床的検討をふまえて,1)耐久性のある,2)流体力学的にもほぼ満足のできる,3)抗血栓性の改善された弁が開発され臨床的に使用されている。しかし,使用する人工弁に対してはより完成度の高いものの開発が求められ,その努力がなされている。ここでは人工弁のうち機械弁を形状と材料の面より,解説するとともに現今での人工弁開発の方向に言及したい。
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