Japanese
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特集 新しい血流測定法
レーザドプラ法による冠静脈血流計測
Blood velocity measurement in great cardiac vein by laser doppler method
梶谷 文彦
1
,
伯耆 徳武
1
,
友永 轟
1
,
後藤 真己
1
,
小笠原 康夫
1
,
三戸 恵一郎
1
,
中井 正信
1
,
忠岡 信一郎
1
,
平松 修
1
Fumihiko Kajiya
1
,
Noritake Hoki
1
,
Go Tomonaga
1
1川崎医科大学医用工学システム循環器
1Kawasaki Medical School Dept. of Medical Engineering and Systems Cardiology
pp.1101-1108
発行日 1982年11月15日
Published Date 1982/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204107
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冠循環研究の歴史は,血流計測法発展の一つの縮図とみなすこともできる。これまでに差圧法,ロタメータ,熱線流速計,電磁流量計,超音波ドラプ法,熱希釈法,マイクロスフェア法などが相次いで開発され,その都度新たな飛躍がもたらされた。たとえば電磁流量計は拍動流としての冠血流の特性を把握するのに非常に有用であったし1),マイクロスフェア法は心筋内血流動態解析に大きな進歩をもたらした2)。
我々が用いているレーザドプラ法の方法論的な特徴は,レーザ光の波長が短く,かつそろっているため高精度・高分解能が期待できることである。しかし,計測対象がレーザ光をある程度以上透過するものに限られるという制約が存在する。そこで,我々は近年性能向上の著しい光ファイバを導入することにより,管壁の比較的厚い大小動静脈にも応用できる新しいレーザドプラ法を開発した3,4)。
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