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特集 呼吸不全の病態と治療
重症呼吸不全に対するECMOの経験と将来
The future of ECMO for acute respiratory failure judged from our experiences
森岡 亨
1
Tohru Morioka
1
1熊本大学医学部麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, Kumamoto Univ.
pp.31-36
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203908
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重症呼吸不全患者の中には,人工肺でガス交換を補い肺を休めながら心肺危機の間の生命を保っておけば治癒機転をつかめるものがあるはずである。しかし一度生じた肺病変の治癒には数日を要するのが普通で,このように長期間の補助体外循環を血液が直接気相に接する型の人工肺に頼ることはできない。そこで浮び上がってきたのが模型人工肺による体外補助循環extracorporeal membrane oxygenation略してECMOである。心臓外科医でもない著者らがECMOに関心を持ち出した動機,内外におけるECMOの動向,ECMO研究上の問題点,将来の展望などについて述べる。
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