Japanese
English
研究
高刺激閾値症例の対策
High output voltage pacemaker implantation
赤沼 侃史
1
,
江口 昭司
1
,
桜井 淑史
2
,
青木 英一郎
2
Tsuyoshi Akanuma
1
,
Shoji Eguchi
1
,
Yoshifumi Sakurai
2
,
Eiichiro Aoki
2
1新潟大学第2外科
2新潟市民病院胸部外科
1The second department of surgery, Niigata University school of medicine
2The department of chest surgery, Niigata Shimin Hospital
pp.1239-1241
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203883
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最近のペースメーカー(以下P.M.)の発達は著しく,回路のIC化とリチウム電池の使用により,P.M.の信頼度を向上させるとともに,寿命の延長をもたらしたばかりでなく,固定レート式P.M.からレートプログラムP.M.を経て,マルチプログラムP.M.の出現をみている。出力電圧,出力電流,パルス幅のプログラム化は,不要なエネルギー消費を減少させ,P.M.の寿命をより長くすることができる。しかしこれらのP.M.の多くは最大出力電圧が約5Vであり,刺激閾値がきわめて高い症例ではペーシング不全を生じる場合がある。
われわれはP.M.植込みに際して,Pacer System Analyzer (以下P.S.A.)を用いて電極間抵抗および刺激閾値を測定し,最適条件でのペーシングを心がけてきた。またP.M.交換時にもこれらのパラメータを測定し,刺激閾値の経時的変化を検討してきた。刺激閾値の上昇は,植込み時の2〜6倍に達するものもあるが1),多くはエネルギー閾値で10μJ以下であり,市販の植込み式P.M.で十分確実にペーシングできた。しかし刺激閾値が10μJ以上の症例も若干例経験し,高出力P.M.を用いた症例もある。
There are three ways how to overcome the cardiac pacing trouble for the cases of high stimulation threshold.
1) Replace the electrode by operation.
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