Japanese
English
装置と方法
心臓機能の指標としての(dP/dt/P)at P=0の測定システムおよびその値の意義について
New system for measurement of a parameter (dP/dt/P) at P=0 about cardiac function and evaluation of this parameter by animal experiments
赤沼 侃史
1
,
江口 昭司
1
,
牧野 秀夫
2
Tsuyoshi Akanuma
1
,
Shoji Eguchi
1
,
Hideo Makino
2
1新潟大学医学部第2外科
2新潟大学工学部生体情報工学科
1The 2nd Department of Surgery, Niigata University School of Medicine
2The Faculty of Technology, Niigata University
pp.585-588
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204009
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心臓機能を示すパラメーターとしては,血圧のように非観血的に測定可能なものや,左心室圧のように,観血的にのみ測定可能なものもある。これらの諸指標の内でVmaxは,観血的であるが,心臓に対する前負荷,後負荷による影響を受けない指標としてSonnenblickら1)により提唱されたが,最近ではSonnenblickらの用いた心筋モデルを批判する論文もあり,Vmaxを臨床に応用することはあまり行われていない。
Vmaxの概念を離れて(dP/dt/P)の値を考えてみると,これは圧の増加率(dP/dt)と圧(P)との比であり,心臓の圧発生能力すなわち心臓の収縮能力の一つの指標となりうると考えられる。教室では,等容収縮期における(dP/dt/P)よりP=0へ外挿した値,すなわち(dP/dt/P)at P=0が測定対象となった心臓全体,特に左心室の機能を表すパラメーターになりうると考え,マイクロコンピューターを用いた(dP/dt/P)at P=0測定装置を製作した。
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