Japanese
English
解説
RIアンギオグラフィーと心プールスキャンの臨床的有用性について
Clinical Usefulness of Radioisotopic Angiocardiography and Cardiac Blood Pool Scanning
津谷 恒夫
1
,
小野 彰史
1
,
石川 恭三
1
Tsuneo Tsuya
1
,
Akifumi Ono
1
,
Kyozo Ishikawa
1
1杏林大学付属病院第2内科
12nd Dept. of Intern. Med., Kyorin Univ.
pp.1247-1258
発行日 1980年11月15日
Published Date 1980/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203664
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心臓核医学は近年急速に発展し,心プールスキャン,心RIアンギオグラフィー,心筋シンチグラフィー等の検査法があり,今や種々の心疾患における心機能の評価や診断,経過観察,治療効果の判定に不可欠なものとなってきている。特に,これらの映像化された情報はPat—tern診断であり,非専門領域の医師にも修得理解が容易であるという利点がある。
歴史的には,1949年にPriuzmetalら1)は心循環系のRadioisotopeによる検査法を最初に報告し,1958年にはRejaliら2)が初あて心血管系の描出に成功し,心嚢滲出液貯溜や大動脈瘤の検出が可能であることを示し,臨床応用の第一歩を切った。その後,Bonte3) ,MacIntyre4)およびSklaroff5)らが心プールスキャンを用い,心嚢滲出液の確認縦隔における動脈瘤と実質性腫瘍との鑑別,胸部大動脈や大静脈の解剖学的異常の発見,および強度の心拡大や巨大な心室内腫瘍の発見に対する経験例を次々と報告した。
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.