今月の主題 高血圧症—今日の知識
診断の進歩
血中カテコラミン測定法とその問題点
安達 眞樹
1
,
三浦 幸雄
1
,
阿部 圭志
1
,
吉永 馨
1
Maki Adachi
1
,
Yukio Miura
1
,
Keishi Abe
1
,
Kaoru Yoshinaga
1
1東北大学医学部・第2内科
pp.1964-1965
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218004
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近年,各種の血漿catecholamine(CA)濃度の実用的測定法が開発され,血漿CA濃度を末梢交感神経活動の指標として用い,各種疾患の病態生理を論じた報告が多く見られるようになった.これらの報告を評価する際には,血漿CA濃度測定法についての理解が必要である.
各種CA測定法の特徴は,CA以外の生体成分からの分離,CA分画(norepinephrine〔NE〕,epinephrine〔E〕およびdopamine〔DA〕)の相互分離および各CA体の検出,の3段階に分けて考えることができる.この各段階に用いられる手法の違いに着目すると,現在一般に用いられている血漿CA測定法は,double column-trihydroxy indole method(THI法),high performance liquid chromatographic method(HPLC法),およびradio-enzymatic method(RE法)の3種に大別される.
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