Japanese
English
装置と方法
O2富化(濃縮)装置
Oxygen enrichment system
太田 保世
1
,
笹本 浩
2
,
山崎 陽之介
3
,
川瀬 昭治
4
,
山路 禎三
4
Yasuyo Ohta
1
,
Hiroshi Sasamoto
2
,
Yohnosuke Yamazaki
3
,
Shoji Kawase
4
,
Teizo Yamaji
4
1東海大学医学部生理学教室
2東海大学医学部内科学教室
3東海大学医学部麻酔学教室
4帝人株式会社
1Department of Physiology, Tokai University School of Medicine
2Department of Medicine, Tokai University School of Medicine
3Department of Anesthesiology, Tokai University School of Medicine
4Teijin Limited
pp.953-957
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203425
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動物にとってO2は,その生命の維持,活動のェネルギー産生に不可欠の要素であっても,燃焼後のCO2が自然界に戻って,光合成によってO2がもたらされるというサイクルは,通常まったく意識下の問題である。それほどO2は自然界に豊富に存在するが,空気よりも,もう少し高い濃度のO2が豊富に必要になるのは,使用される量だけからいえば,医療用よりも,現代生活の他のあらゆる分野における要求の方がはるかに重大である。たとえば,製鋼,鋳物,精練,溶接,窯業,製紙,化学工業,MHD発電,半導体工業,廃水処理,航空・宇宙の燃料のほか食品業界でも利用されている。ちなみに,1966年に米国で生産されたO2(11.1 million tons)のうち,医療用を含めた雑用途の使用量は9%に過ぎない10)。
量的問題はともかくも,炎の燃えないところで呼吸する動物は生存できない(Leonardo daVinci)のであり,医療用のO2の重要性はいまさら説明の必要を感じない。
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