Japanese
English
特集 呼吸不全の対策
酸素療法の選択と方法
Indications and Methods of Oxygen Therapy
川上 義和
1
Yoshikazu Kawakami
1
1北海道大学医学部第1内科
1First Department of Medicine, School of Medicine, Hokkaido University
pp.709-715
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203391
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酸素療法には古い歴史があるが,その概念,方法は次第に変化してきている。酸素の与える影響や酸素療法の対象となる呼吸不全の病態生理,生化学が明らかになってくるのに歩調を合せて,少しずつ変貌をとげて来たものである。その流れを要約すると,1900-1960年代の高濃度,短期療法から,現在の低濃度,長期療法へと変化したと言えよう。さらに最近では,ARDSなどを対象とする高濃度酸素吸入の必要性と安全性,適応基準が問題となろうとしている。ここでは,主として内科領域で対象となる呼吸不全の病態生理,生化学をまず述べ,それに基づく酸素療法の選択,方法,副次的作用,効果および評価について解説する。
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