高気圧酸素治療:治療領域の拡大、安全確保の再確認
高気圧酸素治療上の工夫 酸素マスクの選択と酸素流量の決定方法
高橋 亮子
1
1労働者健康福祉機構横浜労災病院 臨床工学部
キーワード:
顔面
,
吸息
,
酸素
,
高圧酸素療法
,
人体模型
,
吸入気酸素濃度
,
酸素マスク
,
リザーバー
Keyword:
Inhalation
,
Face
,
Hyperbaric Oxygenation
,
Manikins
,
Oxygen
pp.478-481
発行日 2016年5月25日
Published Date 2016/5/25
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高気圧酸素治療(HBO)における酸素マスクの選択と酸素流量の決定方法について検討した。マスクにおける一方弁の位置やリザーバの有無、および接続部などの違いについて検討した。HBO専用として外見上成り立つと予想された市販のマスク5種類(A~E)を対象とした。健常成人男性をモデルとした条件で実験回路を作製した。呼吸を模擬するため、実験モデルでは、シミュレーショントレーニング用のレサシアン人形の気管支をDual Adult TTLの片側の肺ユニットに接続し、もう一方の肺ユニットには人工呼吸器を接続して駆動源とした。また、呼気を模擬するため二酸化炭素をTTL内に流した。吸気酸素濃度ではマスクのCとEは標準誤差が小さく、C~Eに有意差はなかった。
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