講座
Neurogenic pulmonary edema
野口 宏
1
Hiroshi Noguchi
1
1愛知医科大学麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, Aichi Medical University
pp.533-538
発行日 1978年6月15日
Published Date 1978/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203205
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頭部外傷や開頭術々後患者に肺機能障害がみられることは古くから指摘され,呼吸管理の必要性が以前から強調されている1,2)。
その原因としては,中枢性の呼吸抑制に起因する低換気による高炭酸ガス血症3)と誤嚥による肺実質損傷等があげられることが多かった。しかしながら,低換気は脳死に近いような重篤な症例にこそ多くみられるものの,むしろ稀であると考えられ,実際には逆に過換気の状態を示す場合の方が多い。
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