巻頭言
人工弁の現状と将来
鷲尾 正彦
1
1山形大学医学部第2外科
pp.471
発行日 1977年6月15日
Published Date 1977/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203055
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人工弁(ここでは生物弁も含む)は,Harken, Starrらの臨床応用以来17年を経過し,その間に各種の弁が登場し,弁置換術を受けた患者は全世界で数十万人といわれている。しかし現在,理想的な人工弁は未だ出現していない。筆者は前任地・新潟大学において280例程のStarr-Edwards ball弁置換術を経験しているが,これらをふり返りながら人工弁について,いささかの私見を述べてみたい。
先ず人工弁は4群に大別できる。
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