JIM臨床画像コレクション
動脈管開存
柳川 幸重
1
1帝京大学小児科
pp.487
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901835
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動脈管開存の心エコー・ドプラ図.大動脈を輪切りにする形で撮れている,いわゆる心臓短軸像の大動脈レベルの部分である.丸く輪切りになっている大動脈の右前を斜めに横切る形で撮れているのが肺動脈である.肺血流は青く撮れているが,肺動脈の壁に沿って上向きに赤・青・黄色のモザイクパターンの血流が見られる.これが,動脈管開存を介しての左右短絡血流であり,診断が確定される.モザイクパターンは通常非常に速い血流の時に見られる.
(注意:肺動脈狭窄の時にも,非常に速い血流が存在するので間違うことがあるが,この例のように見えることはない.確定には,連続波ドプラで非常に速い血流速度の方向と速度を測ればよい)
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